“若手が育つ環境づくりと、ものづくりの挑戦”

「見て学べ」を変える。若手が主体的に動く工場へ。
「見て学べ」を変える。若手が主体的に動く工場へ。

Profile

福榮 智広 Tomohiro Fukue

HDUCTソリューション事業部
製造管理グループ 工場長
1980年新卒入社

Q:現在はどんなお仕事をされていますか?

空調設備の製造を行う工場で、責任者を務めています。
複数のメンバーをマネジメントしながら、日々の生産管理や品質管理、設備の調整まで幅広く担当しています。

製造・製作の仕事は、ただ“作る”だけではないんですよね。さまざまな設備の調子を見ながら何度も微調整して、常に一定の品質で製作できる状態を保つ必要があるんです。
また、「どの工程が詰まりやすいのか」「ここに新しい設備を入れれば生産性が上がるのではないか」といった生産性の向上や利益創出につながる改善も常に考えています。

さらに、現場とコミュニケーションを取りながら、製作の順番を組み立てていくことも大切な役割ですね。現場の状況が変わって、急きょ短納期で納品しなければならないものが発生することもあります(笑)
工場だけで完結するのではなく、現場の状況を理解しながら、全体最適を考える。それが責任者として求められていることだと感じています。

Q:課題に感じていることはありますか?

この業界は、これから変わらなければいけないと強く感じますね。
これまで本当に多くの人がこの業界に入り、そして辞めていってしまうのを見てきました。

昔は「見て学べ」という文化が当たり前で、教わったやり方と違う方法を取れば怒られる。やり方を限定し、強制する風土もありました。

不思議なことに、若手はさまざまな先輩から「このやり方でやれ」と言われます。でも、その“やり方”は人によってバラバラ。結果として混乱し、自信をなくしてしまうこともある。そういう現場を何度も見てきました。
だからこそ、自分の工場では同じことを繰り返したくないと思っています。

Q:人材育成で意識していることはありますか?

まずは、その人がどんな人なのかをよく見るように気をつけてます。
この言い方だと嫌がりそうだな、こう伝えたほうが理解しやすいかもしれない。といったことを考えながら接しています。やっぱり相手も人間なので。
仕事の前に、一人の人として向き合うこと。信頼関係をつくることが結局大事なことなんじゃないかなと思うんです。

具体的なやり方もできるだけ指定しないように気をつけてます。
最終的なゴールだけを示し、そこに向かうプロセスは本人に任せる。自分なりに考え、工夫する経験や、時には失敗する経験が成長につながると思うんですよ。
もちろん、効率が上がる方法があれば「こういうやり方もあるよ」とアドバイスはします。でも、あくまで選択肢として伝えるだけです。

ただし、安全に関わることだけは別ですね。
危険なことは必ず止めるし、なかなか伝わらない場合でも根気よく何度でも伝えます。ケガや場合によっては命に関わることもある仕事ですから。
ここだけは、妥協してはいけない部分だと思ってます。

Q:今後、挑戦していきたいことはありますか?

これからは、若手をどんどん育てて、自分が今担っている役割を任せていきたいと思っています。

そのうえで、自分は新しいことにチャレンジしたい。業界の枠にとらわれず、ものづくりを通して新しい分野にも挑戦してみたいと考えています。

変化を恐れず、人を育てながら、自分も挑戦し続ける。そんな工場であり続けたいですね。

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